ワークライフバランスの満足度が2年連続で上昇。エン・ジャパンの調査結果で判明
2年連続でワークライフバランスへの満足度が上昇
働き方改革が進む中、従業員のワークライフバランスはどのように変化しているのだろうか。まず、「現在(未就業中の人は直前)のワークライフバランスの状態」について聞いたところ、「良い」と回答した人は33%となり、昨年より6ポイント上昇した。2018年に行った調査結果と比較すると、2年連続でワークライフバランスの満足度が高くなったことが分かる。
雇用形態別では「派遣社員」が最も満足度が高い
雇用形態ごとに分析した場合、現在のワークライフバランスの状態が「良い」と回答したのは「派遣社員」が36%と最も多く、次いで「アルバイト・パート」と「フリーランス」が32%となった。
ワークライフバランスの改善策1位は「働き方に見合った報酬」
一方、先の質問で「ワークライフバランスが悪い」と回答した人に、企業に取ってほしい改善策は何かを尋ねると、全雇用形態で「働きに見合った報酬」が最多回答となった。雇用形態ごとに同回答の割合を見ると、「正社員:64%」、「契約社員:70%」、「派遣社員:62%」、「アルバイト:62%」、「フリーランス:83%」という結果に。このほか、正社員と契約社員では「働く時間・日数が適正になる」、派遣社員では「やりがいを感じられる仕事を選ぶ」といった項目に多くの回答が集まった。
適切な選択をするために重要なのは「優先順位の明確化」
次に、子育て期や中高年期といったライフステージに応じて雇用形態や勤務時間などの働き方を変えた経験がある人に対し、「人生の各段階に応じて適切な選択をしていくために大切だと思うことは何か」を質問した。その結果、「物事の優先順位を明確にする」が61%と最多となり、次いで「若いうちから経験やスキルを身につけておく」が39%、「メリットとデメリットを把握する」が36%となった。
働き方を変えたことであがったさまざまな声
本調査には「働き方を変えて良かったこと」と「後悔していること」についても多くの声が寄せられた。良かったこととしては、「正社員から派遣社員へと変えたことで、プライベートに仕事を持ち込まなくなった」や、「自分らしい働き方ができるようになった」などの意見が出た。一方、後悔していることには「時短勤務にした結果、通勤時間と給料が見合わず仕事のモチベーションが下がった」、「育児手当がもらえなかった」といった声があった。
企業が従業員のワークライフバランス向上を推進するにあたっては、それぞれが抱えている課題を吸い上げたうえで、どのような働き方ができるかといった選択肢を用意することが必要になりそうだ。
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