3社に1社が「過去の採用候補者」を再スカウト、うち8割は「採用」した実績も。タレントプールの活用実態とは
3割以上が「過去の応募者」に再度スカウトを送っている
人的資本経営が注目され、人材確保の重要性はますます高まっている。その中で、過去に不採用もしくは辞退した候補者をデータベース化して採用につなげる「タレントプール」が注目されている。はじめにMyReferは「過去選考に進んだ応募者に、再度スカウトを送ったことがあるか」を尋ねた。すると、「送ったことはない」が62.8%だったのに対し、「継続的に送っている」が22.6%、「送ったことがある」が14.6%となり、合計37.2%は再度スカウトを送っていることがわかった。
7割以上が「再スカウト」からの採用実績を持つ
次に、同社が「過去選考に進んだ応募者に再スカウトを送ったことがある」とした回答者に、「再スカウトから採用に至ったことはあるか」を尋ねた。すると、「再スカウトから採用決定している」と答えたのは計76.3%で、その内訳は「10人以上(採用が)決定」が21.5%、「1~9人(採用が)決定」が54.8%でとなっていた。
再スカウトを行う理由についてのフリーコメントでは、「一度選考したことにより、人物像を把握できているので時間が削減できる」や「希望する人材がピンポイントで見つかる」といった声があがった。
8割は「過去応募者の情報を蓄積していない」
一方で、同社が「過去応募者のデータをタレントプールとして蓄積・活用しているか」を尋ねると、「蓄積していない」が80.6%で8割を占めた。「蓄積している」とした企業の合計は19.4%で、そのうち「活用している」とした企業は14.6%にとどまった。
タレントプール活用の課題として「適切なスカウトのタイミングを見極められない」がトップに
次に、同社が「過去応募者のタレントプールを活用するうえでの課題」について質問すると、「スカウトのタイミングがわからない」が33%で最も多かった。以下、「タレントプールから求める人材を見つけられない」が30.2%、「タレントプールのリストを整備できない」が28.4%などと続いた。
3社に1社は過去の候補者へ再度アプローチしていたものの、過去の応募者のデータを「タレントプール」として蓄積する企業はまだ少数派となっていた。今後、企業が中長期的な人材戦略を立案する上で、本調査結果のような「再スカウト」の成功事例を参考にしてみてはいかがだろうか。
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