自己を高めるためなら社外で収入を得ることもOK。ノバレーゼが副業を認める新制度『パラノバ』をスタート

結婚式場やレストランの運営で知られる株式会社ノバレーゼ(東京都中央区)が、社員の副業を認める人事制度の運用を2018年9月1日から開始した。新制度名は「パラレルキャリアを実現できるノバレーゼの制度」を意味する『パラノバ』だ。

本業に支障のない範囲で社外から収入を得る活動を認めるという『パラノバ』は、正社員のみならず、執行役員、キャリアシード社員(契約社員)、嘱託社員まで、計749人(2018年7月31日時点)が対象、勤続年数は不問。

「社員本人のスキルアップや自己成長につながるもの」「就業時間外に行える活動」が条件だが、「競合他社で働く」「ノバレーゼの経営資源やノウハウを用いる」ことなどは禁止されている。料理教室やヨガ教室、フラワーアレンジメントの主宰、WEB制作やライターの業務委託など個人で培ったスキルを生かせる仕事を想定しており、「雇用契約を結ばない個人事業主やフリーランスとして、他社やNPO(非営利組織)で働くことを容認する」ものとなっている。

希望者はやりたい仕事の内容を会社に申告。経営会議での審議を経て許可が下り、各人の活動内容は社内イントラネットや広報誌で社員全体が共有することになる。申告を躊躇する可能性のある新人や役職者らに対しても制度利用のハードルを下げるべく、運用を活発化させたいとしている。

社外活動を通じて視野の広い優秀な人材を育てることと、自己の成長と高めた技術を本業に生かしてもらうことが『パラノバ』の狙いだが、と同時に同社は現代の若者を「資格取得や習い事などスキルアップに熱心で、休日や退社後の時間を有効利用して自己実現・自己研鑽に取り組んでいる」と分析。さらに働き方改革の推進で複数の仕事を持つパラレルキャリアを望む層が増えるとも予想。そうした中、この『パラノバ』の推進によって多様な働き方が可能な会社であることをアピールし、人材確保と採用力向上にもつなげたい意向だ。

同社は子育て中の社員や親の介護に直面した社員などを利用者として想定した「在宅勤務制度」を2018年7月に導入したほか、「社員自身がリフレッシュするために使える30日間の休暇制度」「有給休暇の取得を100%義務化する制度」など、社員が働きやすい環境づくりを積極的に進めており、『パラノバ』もその一環といえる。

この記事を「シェア」お願いします。

この記事にコメントする

コメントを投稿するには会員登録(無料)が必要です。
入会いただいた方の中から抽選で、
Amazonギフト券(1,000円分)を30名様に贈呈!

また、入会者全員にビジネスに役立つ話題の書籍等と交換できるPRO-Qポイント「100ポイント」もプレゼント中!

プロフィールPROFILE

PRO-Q 編集部

PRO-Qは「人事/営業・マーケティング/経営者/財務・経理/ITエンジニア」の職種に特化したアンケートメディアです。 職種ごとのサイト展開で、専門テーマのアンケートを毎日実施中。編集部が厳選したトレンドニュースやアンケート調査レポート、PRO-Q著名人インタビューなどを掲載中。 ビジネスに役立つ知識の情報源として、「PRO-Q」をご活用下さい。

アンケート集計結果レポートREPORTS

同じキーワードがつけられた記事SIMILAR ARTICLES

受付中のアンケートSURVEYS