JR九州システムソリューションズ、企業の競争力の源泉となる「デジタル人材」の育成・採用を強化していく指針を発表
DX推進加速の必要性と、求められるデジタル人材
近年、テクノロジーの進化により市場競争は年々激化している。そのような中、企業は社会により価値のある商品やサービスを提供するために、データやデジタルを駆使してビジネスを変革させる「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を促進する必要性が高まっているといえるだろう。
DXを加速させるためにはデジタル人材が欠かせないが、現在IT人材不足は深刻化の一途をたどっており、一部ではビジネスの成長を阻害する要因となっている。また、これまではITの専門スキルや知識が重要視されてきたが、今後DXを促進するためには、自発的・自律的に行動できたり、多様な人材とともに新たなビジネスを生み出せる資質やマインドセットをもっていたりする人材が求められている。
JR九州システムソリューションズのデジタル人材育成と採用への取り組み
JR九州システムソリューションズ(JRQSS)は、これらの課題への改善策として、今回「デジタル人材の計画的な育成・採用」と「社員が働きやすい環境づくり」、「デジタル人材が活躍できる環境づくり」に取り組んでいくことを発表した。
まず、「5年間で50名」を目標に新卒採用を計画している。これまでの採用活動は技術系が中心だったが、新規事業開発やM&Aなどの事業拡大を担う人材の採用へと変えることで、ダイバーシティを推進していくようだ。採用活動については、従来の集合型説明会だけでなく、新たに動画による説明会の実施を予定。これにより、説明会開催地に行くことが難しい遠方エリア在住のU/Iターン希望者の獲得を目指していくという。
デジタル人材の育成においては、アジャイル型開発に対応できる思考・組織を導入したり、AI、IoTといった先端技術やサービスをパートナーから習得したりする方法で強化を図る。さらに、さまざまな教育プログラムを取り入れることによって、現在所属している社員に対するデジタル人材への成長支援も進めていくとしている。
また、既に所属しているデジタル人材を定着させるため、「業務時間の削減」や「有給休暇取得の奨励」など、ワークライフバランスの充実にも力を入れて、社員にとって働きやすい環境作りを進めていく方針だ。あわせて、オフィスのリニューアルやフリーアドレス制の導入により、ワークスタイルの変革にも取り組むとしている。
「IT・デジタル人材が不足している」、「IT・デジタル人材の育成が進んでいない」といった課題を抱え、DXを本格的に推し進められないと悩む企業も多いだろう。JR九州システムソリューションズの例を参考に、デジタル人材の採用と育成への取り組みを進めてみてはいかがだろうか。
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