「経理部門のテレワーク状況調査」公表。経理財務・会計担当者の8割以上が、緊急事態宣言後も出社
毎日テレワークの経理担当者は2割弱。全体の半数が、毎日出社
緊急事態宣言発令後、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、政府によってテレワークが推奨されている。しかし、経理担当者を対象とした今回の調査によると、毎日テレワークを実施できている経理担当者は17%にとどまっており、月に1回以上の出社を予定している担当者が83%いることがわかった。また、全体の50%は全くテレワークを実施できておらず、毎日出社していることも判明した。これらの結果から、テレワークをおこなえない経理担当者が一定数いることがわかる。
経理担当者の4割超が、紙書類対応のために出社
次に、「月1回以上の出社が必要である」と答えた経理担当者に、出社が必要な理由について聞いた。最も多かった回答は、「決算対応」で47%。次いで、「取引先への振込」が44%、「請求書の作成、押印、発送」と「その他入出金確認」がそれぞれ43%、「請求書の受け取り」が42%という結果になった。これら上位5つはすべて40%を超えており、いずれも紙書類での対応が必須な業務である。この結果から、経理担当者がテレワークできない要因は、紙書類の対応が多さにあることが見えてきた。
また、「経理部門は他部署と比べてテレワークが行いにくいと思うか」を聞くと、「思う」が39%、「少し思う」が22%と、計61%が「経理財務・会計部門はテレワークしにくい」と感じていることがわかった。一方、「思わない」、「あまり思わない」という回答はわずか17%だった。その理由としては、「紙での会計帳簿書類(請求書等)の対応のため」という回答が71%と最多。この他、セキュリティ上の懸念や押印・サイン対応の必要性により、テレワークしにくいと感じている担当者も多いことが明らかになった。
経理担当者がテレワークをする際に必要なツールとは
経理担当者がテレワークを実施する場合、どのようなツールが業務上必要となるかを聞いたところ、「クラウド会計ソフト」という回答が42%で最多だった。また、「クラウド上で請求書が発行・発送できるツール」「クラウド上で請求書が受け取れるツール」がいずれも32%、「クラウド上で経理清算ができるツール」が31%となった。テレワークを実施するためには、これまで紙書類でおこなってきたやり取りをデジタル化するツールが必要だと、多くの経理担当者が感じていることが見て取れる。
経理担当者は他部署よりも紙書類での対応が多い分、テレワークの実施が難しい状況にある。経理担当者のテレワーク推進や業務効率化のため、クラウド会計ソフトなどのツールを活用することを検討してみてはいかがだろうか。
Amazonギフト券(1,000円分)を30名様に贈呈!
また、入会者全員にビジネスに役立つ話題の書籍等と交換できるPRO-Qポイント「100ポイント」もプレゼント中!
プロフィールPROFILE
PRO-Q 編集部
PRO-Qは「人事/営業・マーケティング/経営者/財務・経理/ITエンジニア」の職種に特化したアンケートメディアです。 職種ごとのサイト展開で、専門テーマのアンケートを毎日実施中。編集部が厳選したトレンドニュースやアンケート調査レポート、PRO-Q著名人インタビューなどを掲載中。 ビジネスに役立つ知識の情報源として、「PRO-Q」をご活用下さい。
この記事にコメントする