「財務・経理部のキャリアアップ」に関するアンケートの結果レポート 財務・経理部のキャリア意向は? これからの時代、AIに代替される事に理解示すも、出世意欲が高い傾向

財務・経理で働く方が思い描くキャリアアップとはどのようなものなのでしょうか。同業種で上位職を目指す?今までの職種とは異なる業種へ進む? 財務・経理のキャリアアップの実態について、PRO-Q会員の皆さまへアンケートを実施しました。調査期間は2020年3月10日~3月30日です。

キャリア(出世)志向が高い傾向にある

設問2で「今後、どういったキャリアを描いていますか?」と将来への展望を質問しました。



回答数1位は「経営企画や役員など経営に携わる上位職」35%、回答数2位に「経理主任や最高財務責任者(CFO)など上位職」22%、つづく回答数3位に「他業種(財務・経理部以外の仕事)」16%、回答数4位は「税理士・公認会計士として独立」11%という結果を得ました。全体の10%以下の回答として、「FP&A(財務企画・分析)」8%、「フリーランス」5%、「その他」3%という回答結果になりました。


回答数の1位と2位の結果から、「社内での今の役職やポジションよりも上位」を目指している人が多いことがわかりました。回答数3位であった「他業種(財務・経理部以外の仕事)」は、経理担当を経験し、他の業種に活かしたい・興味があるや、これから到来するAIの時代を見据え、回答したと推測できます。「フリーランス」も独立のひとつと捉えると、「税理士・公認会計士として独立」11%と「フリーランス」5%で独立を目指す経理担当者は16%、約2割存在していることもわかりました。より専門性の高い「FP&A(財務企画・分析)」8%は、その経験を積み、財務の先端から社内で上位を目指す、独立をするなども検討中というところでしょうか。


AI代替に理解示す「納得できる」が約9割に!

設問3では、「野村総合研究所と英・オックスフォード大学の共同研究によると、AIに代替される仕事の上位に『経理業務』が挙げられています。あなたはどうお感じですか?」と質問しました。



すると、「ある程度、納得する」70%、「非常に納得する」16%、「あまり納得できない」11%、「まったく納得できない」3%になり、「ある程度、納得する」が最多の回答となりました。


「納得する」とした「ある程度、納得する」と「非常に納得する」を合算すると86%と全体の約9割となり、ほとんどの経理担当者が「経理業務のAI代替」に理解を示しています。



最後の設問4では、「経理のキャリアを積んでいく上で必要となる経験やスキルはどのようなものだとお感じですか?自由にご記入ください。」と皆さまからコメントをいただきました。一部抜粋してご紹介します。



【複合した能力、スキルが必要】

  • 国家試験取得
  • 分析力と判断力
  • 数字の読解力、分析力、それに基づく予測力。
    また、それらを分かりやすく説明出来るレポーティング能力。
  • 専門家におまかせすればよいと専門家を雇っているが自身にスキルが無いと結局描けない
  • 他部門との調整・交渉力


  • 【未来を見据えて】

  • テクニック的なことは当然として、人を動かすためのコミュニケーション能力と情報を分析する能力が必要である。
  • データを作るところまではAIがメインとなっていくだろうが、それを生かすのは経理としての知見がまだまだ必要だと思う。(ただ、規模によっては、いらないかもしれない。)
  • 今後はスペシャリストと経営を全方位からコントロールする事業コントローラーとしての役割の二分化されていくと思う。事業コントローラーにとって会計だけでなく、他職能(調達・人事・経営全般)の経験も必要なのではないかと考え、他職能鵜への副業(一時的な異動)も今後の経理財務のキャリアとして可能性を広げるべきである。
  • 経理に限らず、分析・判断を行う上では幅広い知識が必要。部門に囚われず、会社の業務を俯瞰できる情報・知識・見識を広めることが肝要。
  • 実務については、決算までできるスキルが必要。予算設定から資金繰りなども長期に計画できること。 また実務は勿論、税制法の変更等の情報収集を欠かさず、利用できる助成金や減税制度についての理解が必要。

  •        

    【調査概要】 アンケート名称:「財務・経理部のキャリアアップ」に関するアンケート
    調査主体:PRO-Q編集部(ProFuture株式会社)
    調査期間:2020年3月10日~3月30日
    調査媒体:アンケートメディア 財務・経理PRO-Q
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