富士ゼロックスが豪オフィスITサービス企業・CSG社を買収。中小企業へ販路拡大へ
製品やITサービスをオセアニア地区の中小企業に向けて提供
富士ゼロックスの調査によると、オーストラリアとニュージーランドでは、企業の約9割を占めているのが中小企業であるという。今回、同社との買収手続きを行ったCSG社はオーストラリアとニュージーランドを拠点とする企業。主にオセアニア地区の中小企業約1万社を対象に、オフィス向けの出力機器やITサービスを提供している。
大手企業がメイン顧客である富士ゼロックスが、オセアニア地区の中小企業に強いCSG社を子会社化することは、両社の相互補完的な事業拡大を期待してのこと。富士ゼロックスは、CSG社の買収により顧客企業をさらに広げ、最適なITサービスと革新的な商品提供を強化していくとしている。なお、買収後もCSG社の社名は継続される予定だ。
新社長には、富士ゼロックス執行役員でオーストラリア・ニュージーランド地域営業担当の杉山健氏が就任した。30年以上にわたり、地域に密着した販売とサポートを提供してきたCSG社と提携し、業務プロセスの最適化することで、顧客企業の経営課題解決と事業成長をはかるという。
人口減少を背景に国内市場の縮小が進む中、企業にとって事業拡大は重要な経営課題だ。今回のM&Aは海外市場に活路を求めた戦略的な事例といえるだろう。
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