7割のマーケターが「戦略を考える時間をもっと増やしたい」と回答

マーケター不足が叫ばれている昨今、実際にマーケティング業務に従事しているマーケターは、日々どのような業務に時間を費やし、どのような課題を抱えているのか。Webマーケティング分野とメディア分野でインターネット事業を展開する株式会社ベーシックは2019年5月、20〜50代のマーケター471名を対象に、「マーケターの働き方に関する調査」を実施した。


慢性的に忙しいと言われるマーケティングの仕事だが、各社のマーケター達はどのような時間の使い方をしているのだろう。

本調査では、マーケティング業務を行なっているそれぞれの役職ごとに「業務時間配分」を調べている。すると総じて「部長」、「マネージャー」、「一般社員」は、「代表」や「役員」ほど、「戦略を考える時間」に多くの時間を割けていないことが分かった。



〈フリーコメント(抜粋)〉

・社内調整する際に合意をとらないといけない各部門の窓口が多すぎる(50代 部長)

・必要な情報データの収集に時間がかかる。もっと効率化したい(30代 マネージャー)

・社内調整に時間がとられる(20代 一般社員)



では、マーケター達は、どのような時間を配分を理想としているのだろう。


「戦略を考える時間」、「施策を実行する時間」、「施策を検証する時間」、「その他(外注先/パートナーとの打ち合わせ、社内調整など)」といった4つの業務それぞれについて「使える時間をもっと増やしたいと思いますか?」と尋ねると、「増やしたいと思う」との回答が最も多かったのは、「戦略を考える時間(76.0%)」であった。(施策の実行:20.2%、効果検証:42.0%、その他:14.6%)




反対に、マーケター達が「使える時間をもっと減らしたい」と考えているのはどの業務だろうか?

「減らしたいと思う」との回答が最も多かったのは、「施策を実行する時間(55.6%)」であった。(戦略を考える:10.6%、効果検証:29.7%、その他:36.3%)




では、時間配分を理想に近づけるためにどれくらいのツールを使っているのだろう。


「所属している会社で利用しているツールの数」を尋ねたところ、22.4%が「ツールを利用していない」と回答する一方、15%が「5個以上のツールを利用している」ことが分かった。

 


〈「ツールを5個以上使用している」と回答した人のコメント(抜粋)〉

・それぞれの利点が違うため複数使っているが、できれば数を減らしたい。(20代 一般社員)

・複数の管理画面にまたがった数値を取得し、別途手作業の分析が必要なケースがある(40代 一般社員)


こうした複数のツールをそれぞれ使いこなすことはできているのだろうか。


ツールを利用しているマーケターに対して、「自身が使っているツールの満足度」を尋ねたところ、半数を超える58.6%が5段階評価の「3」を選んだ。



〈「3」と回答した人のコメント〉

・使いにくさと、自分自身が使いこなせるレベル感のものではない(20代 一般社員)

・ツール間の連携ができないものもあり、アナログ的にデータをマージしなければならないものもあるため手間がかかる(40代 マネージャー)


 ―― 調査結果からは、業務過多によって、本来時間をかけたい「戦略・施策検討のための時間」に時間が割けていないマーケターの姿が見えてきた。業務の負担を軽減するために、マーケティングツールを入れるというのも1つの方法だが、一方で「ツールを導入したはいいけれども、使いこなせていない」といった声も目立つ。マーケティングが業績に直結することは言うまでもない。適切なツールを選択し、効果的なマーケティング施策を実施したいところだ。

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