人気のビジネス書は「自己啓発本」、でも多忙な課長クラスは読書時間も取れない? ~ハイブリッド型総合書店『honto』がビジネス書に関する調査を実施

大日本印刷(DNP)がDNPグループの書店や株式会社トゥ・ディファクトと共同で運営する、ハイブリッド型総合書店『honto(https://honto.jp/)』が、全国の20代~50代の働く男性400名を対象とした「ビジネス書に関する調査」を実施した。調査結果からは、一般職(平均年齢35.4歳)、主任クラス(38.4歳)、係長クラス(42.0歳)、課長クラス(46.1歳)、部長クラス以上(49.3歳/幹部・経営層含む)といった社内ポジションによって、ビジネス書との関わり方が異なっている実態が浮かび上がる。


※ハイブリッド型総合書店honto調べ

ビジネス書を読む頻度は、全体(平均年齢40.2歳)では「月1~2冊」と答えた人が46%と最多。「月1~2冊」「週1~2冊」を合計した割合は係長クラスが73%で最高、課長クラスが61%で最も低い。これを調査リポートでは「管理職のスタートラインに立つ課長クラスは何かと多忙、ビジネス書を読む時間が取りづらい」と分析している。

短時間で読めて、ためになったビジネス書のジャンルは「自己啓発(ビジネス哲学、心構えなど)」がトップ(30%)。とりわけ主任~課長クラスでの支持が高く、「社内でも一定の評価をされるようになった人にとって、より高いレベルへと自分を導いてくれる参考書のように自己啓発書を位置付けている」とリポートでは分析。部長クラス以上になると「経営」「経済」ジャンルが支持されるようになり、責任ある役職として企業経営まで意識している様子がうかがえる。

効率よく読むためのコツとしては「目次や序文、あとがきで全体構造を把握する」が全体で52%の支持を獲得。部長クラス以上では「要約サイトや書評で見当をつけてから読む」という回答の割合が全体平均を上回り、年齢が高いにもかかわらずインターネットを使いこなしている模様だ。一般社員と課長クラスでは「飛ばし読み、つまみ読みをする」が全体平均よりも高く、読書に時間を避けられない現状がにじみ出ている。


※ハイブリッド型総合書店honto調べ

ビジネス書を読む目的は、一般社員は「自分自身のできることを増やしたい」が70%、係長クラス以上は「仕事に必要な知識を増やしたい」が81%で、スキルに厚みを持たせることを重視していることがわかる。いっぽうビジネス書を「仕方なく読んでいる」という回答は全体で1%にとどまっている。調査リポートは「ビジネス書は仕事や人間関係の諸問題を解決し、成長をサポートしてくれる道しるべ」「仕事で壁にぶつかったとき、何気なく手に取ったビジネス書が、その後の人生を変えるきっかけになる」と読書を推奨するが、ビジネスマンも同様に感じて自発的にページを開いているのかもしれない。

※出典:ハイブリッド型総合書店「honto」によるビジネス書に関するアンケート/調査対象はビジネス書を半年に1~2冊以上読んでいる全国の男性会社員(正社員、契約社員、派遣社員)400名で20~50代/調査期間は2018年7月2日~7月4日

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