オンボーディングを順調に進めるポイントとは。7割の新入社員が、内定時から「自分の能力で仕事についていけるか」を不安視。
「嬉しさ、楽しみな気持ち」以上に「不安、心配な気持ち」を抱えている傾向
2022年度入社の新入社員は、どのような意識で内定時期を過ごしていたのだろうか。同社は「内定者意識調査」を経年で実施しており、今回(2021年)の調査結果を前回(2020年)と比較して発表している。
はじめに、「これから社会人になるにあたって、どのような気持ちが強いか」を尋ねると、1位は「不安、心配な気持ち」で75.4%が回答。この項目は、2020年調査でも同様にトップ(77.2%)となっていた。2位は、「嬉しさ、楽しみな気持ち」が57%、3位は「期待感」が41.7%で続いた。「期待感」は、2020年調査の53.1%より大きく数字を下げていた。
不安の内容は「自身の能力」や「人間関係」が上位
続いて同社が、「入社に向けて不安に感じていること」を尋ねると、最も多かったのが「自分の能力で仕事についていけるか」で、71.5%が回答。以下、「しっかりと成果を出せるか」が61.7%、「職場のメンバーとうまくやっていけるか」が52.8%で続いた。これらの上位3項目の割合は、2020年調査をいずれも上回った。
内定期間に会社から受けたいサポートは、「マナーやスキル」が前年より微増
最後に、「内定期間中は会社にどのようなサポートしてもらいたいか」を尋ねた。上位は「先輩社員との人間関係を築く機会がほしい」の63.2%(2020年比+4.1ポイント)、「他の内定者との人間関係を築く機会がほしい」の51.8%(2020年比-3.9ポイント)となり、前もって関係性を築きたいという意向がうかがえた。
さらに、「マナーや仕事の進め方など、社会人の基礎を教えてほしい」の53.3%(2020年比+2.1ポイント)や「業界の専門知識や専門スキルを教えてほしい」の54.3%(2020年比+3.8ポイント)の割合は、いずれも前年を上回っていた。先述した「自身の能力に不安を抱えている傾向が強い」という結果に対応するように、「内定時から能力やスキルを高めたい」と望んでいるようだ。
新入社員は、内定段階から「入社後を見越した不安」を抱えていた。同社は、その背景に「ジョブ型雇用など、働き方の変化といった社会的な影響がある」との見解を述べている。今回の調査結果を参考に、4月に入社したばかりの新入社員の定着支援や、次年度の採用活動における内定者フォローにも活かしていきたい。
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