学生が企業を見る視点とは?22年卒就活生の74.4%が「企業の選考時における対応は志望度に影響する」と回答。
7割が企業の対応で「志望度が上がった経験を持つ」、トップにランクインした理由は?
就活を行う22年卒の学生は、接点のあった企業の対応をどのように見ているのだろうか。
同社が「就活中、企業の採用選考時の対応で志望度が上がった経験はあるか」を尋ねたところ、「ある」は74.4%、「ない」は25.6%だった。7割以上が、企業の対応が志望度に影響を与えたと感じていることが明らかとなった。
「採用選考時の対応で企業への志望度が上がった」とした学生を対象に、同社が「具体的なエピソード」を尋ねた結果、トップは「対応が丁寧・親切だった」で34%が回答。2位は「面接等の連絡が早かった」の20.8%、3位は「合否の理由や面接のアドバイスなどのフィードバックやアドバイスをくれた」の17.4%となった。
他に寄せられたフリーコメントでは、「日程などを伝えるメールが丁寧だった」や「私のどんなところに活躍の見込みがあるかを伝えてくれた」などがあった。
企業の対応で「志望度が下がった経験がある」のは半数以上
次に同社は、「就活中、企業の採用選考時の対応で志望度が下がった経験はあるか」を聞いている。その結果、「ある」は56.2%、「ない」は43.8%となり、「企業の対応によって志望度が下がった経験がある」という学生は半数を占めた。
同社は、「企業の対応で志望度が下がったことがある」と回答した学生に対しても「具体的なエピソード」を尋ねている。その結果、トップは「学生に対する接し方(マナーや話し方など全般の印象)が悪かった」で29%となり、2位は「高圧的・見下した態度を取られた」の21.5%、3位は「連絡が遅かった、またはなかった」の20%となった。
フリーコメントでは、「面接官がエントリーシートすら読んでいなかった」や「面接の合否の連絡が遅く、その前に内定をもらった会社に決めてしまった」などの声も聞かれた。中には「圧迫面接だった」や「面接での回答を笑われた」といったものもあり、いわゆる「圧迫面接」を行う企業の実態がうかがえた。
学生が企業に求めることのトップとは?
最後に、「学生への対応について、企業に大事にしてほしいこと」を同社が尋ねた結果を紹介する。トップは「対等に扱ってほしい」が19.7%となり、以降「連絡を早くしてほしい、または『連絡しない』のはやめてほしい」が16.9%、「学生一人ひとりに興味・関心を持ってほしい」が16.3%と続いた。
フリーコメントでは、「企業が学生を選ぶのと同様に、学生も企業を選ぶ権利があるということを自覚してほしい」や「一人ひとりの個性を見てほしい」などの声があった。
レポートからは、「選考時の企業の対応を学生がどう見ているか」というリアルな視点がうかがえた。企業側も学生から選ばれる側である点を意識しつつ、「採用選考時の円滑なコミュニケーション」について、再考する機会を持ってみてはいかがだろうか。
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