富士通、ジョブ型人事制度とも連動すべく、高技術エンジニアの認定制度「Global FDE」を開始

富士通株式会社(以下、富士通)は2021年12月6日、同社のビジネス成長戦略における重要な技術領域で卓越した技術力を保有し、ビジネス戦略などに貢献しているエンジニアをグローバル共通の基準で認定する、「Global Fujitsu Distinguished Engineer」(以下、「Global FDE」)制度を開始すると発表した。本制度により、同社グループにおける最高峰のエンジニアに称号を授与するとともに、ジョブ型人事制度と連動させる形でエンジニアを処遇し、キャリアパスを明確にするという。

自社のパーパス実現に向けた事業推進に寄与する「Global FDE」

富士通では、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」というパーパスの実現を目指すべく、2021年10月に新事業ブランド「Fujitsu Uvance(フジツウ ユーバンス)」を策定した。この新事業のもと、同社がパーパス実現に向けて特に注力したい事業として掲げる「Key Focus Areas(重点注力分野)」を支える技術戦略に即した技術を活用することで、イノベーション創出を加速していく意向だ。

そこで今回、同社は事業・技術・人事の各戦略を推進する人材を顕在化するべく、「Global FDE」制度の開始を決定。同社グループ内で高い技術力と専門性を持ったエンジニアに対し、「Global FDE」の称号を授与する。認定された社員は、エンジニアの最高峰として同社の事業戦略や技術戦略の策定に参画する予定となっている。また、卓越した技術力の活用により、ユーザーのビジネス課題を解決する先鋒役を担うとのことだ。さらに、ジョブ型人事制度におけるエンジニアのロールモデルとして、人事戦略をより加速する役割も果たすという。「Global FDE」の認定プロセスや今後の予定などは以下の通り。

●認定プロセス
現在および将来の重要な技術領域における技術力や専門性の高さなどをもとに、国籍・年齢・性別を問わず、エンジニアをグローバル共通の基準で評価し認定する。2021年度は、「ネットワーク」、「コンピューティング」、「ハイブリットIT」、「AI」、「サイバーセキュリティ」、「データ」、「プロジェクトマネジメント」の7つの認定領域を設定。認定領域は、ビジネス状況にともない随時見直しを行っていく。

●今後の認定計画
2021年度はグローバルで32名を認定。今後は1年単位で認定を行い、2023年度までに100名程度とすることを目標としている。

本制度にて認定されたエンジニアは、その高い技術力と経験により、将来にわたって重要な技術領域における専門家として、難度の高い技術課題解決に努め、ビジネス戦略およびユーザーの価値創造の実現に貢献するという




重要な技術戦略に則したポストを社内の認定制度として用意することで、イノベーション創出の加速だけでなく、社員のモチベーションアップやキャリアパスの可視化にも寄与できると考えられる。事業戦略の推進や、ジョブ型の人事マネジメントにつながるような「社内制度」の導入を検討してみてはいかがだろうか。


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