4割以上の23年卒学生が「ジョブ型」を認知していると回答

株式会社学情は2021年8月2日、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象とした「ジョブ型」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2021年6月1日~25日で、学生1,665名から回答を得た。これにより、「ジョブ型」の認知度や、「ジョブ型採用」を導入する企業への志望度などが明らかとなった。

2023年卒の学生に対する認知度は4割超に

テレワークに伴い「目指す成果」や「担当領域」を明確にする動きが増し、「ジョブ型」が注目を集めている。経団連も新卒採用における「ジョブ型雇用」を推進するなか、学生の認知は広まっているのだろうか。

はじめに全学生に対し、「『ジョブ型』を知っているか」と尋ねた。すると、全体では「言葉も意味も知っている」が16.3%、「言葉は知っている」28.6%で、合計44.9%に。インターンシップ広報が解禁となった6月時点で、4割以上の学生が「ジョブ型雇用」を認知していることが明らかになった。



「ジョブ型」に対する学生のイメージとは?

続いて、「『ジョブ型』に対して持っているイメージ」について尋ねた。すると、「スキルが身に付きそう」(50%)が最多に。以下、「希望する仕事ができそう」(38.9%)、「専門性や大学で学んだことを活かせそう」(38.2%)と続いた。「ジョブ型」により“スキルを高めたり、専門性を活かした仕事ができたりする”というイメージを持つ学生が多いことがわかった。



約7割が「ジョブ型採用」を実施している企業へのプレエントリーを希望

次に、「『ジョブ型採用』を実施している企業にプレエントリーしたいか」を尋ねた。すると、「プレエントリーしたい」が25.1%、「どちらかと言えばプレエントリーしたい」が41.2%となり、合計66.3%に。約7割の学生が、「ジョブ型採用」で募集している求人に、プレエントリーしたいと考えていることが明らかとなった。

プレエントリーに意欲的な学生の自由回答からは、「マーケティング職を志望しているので、ジョブ型採用は魅力的」、「ITエンジニアとしてスキルを習得する働き方をしたい」、「自分の適性や強みと照らし合わせながら、仕事選びができると思う」といった声が挙がった。自身の適性・強みや志望職種が明確になっている学生が、「ジョブ型」を実施する企業への志望度が高いことがうかがえる。



「ジョブ型採用」のために準備していることは「インターンシップ参加」「大学の勉強」など

最後に、「『ジョブ型採用』を活用するために準備していること」を複数回答で尋ねた。すると、「インターンシップ参加」(58.5%)がトップに。次いで、「大学の勉強」(54.9%)、「仕事研究」(37.8%)、「資格習得の勉強」(36.6%)などと続いた。




志望職種や自身の強みが明確な学生からは、「ジョブ型採用」に意欲的な声が寄せられており、すでに「入社後」を見据えて就職活動に取り組んでいることがうかがえる。新卒採用にも「ジョブ型採用」を導入することで、企業が成長する人材の確保につながるかもしれない。


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