コロナ禍の就職活動での変化。22年卒の6割が「オンライン採用選考」で応募意欲が高まると回答

株式会社ZENKIGENは2021年3月9日、2022年に卒業予定の学生に対して実施した「就職活動に関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は2021年2月10日〜16日で、22年卒として就職予定の大学生および大学院生260名から回答を得た。これにより、学生の就職活動に関する意識や、企業側が行うべき対応などが明らかとなった。

コロナ禍で就活意識や行動は変化、「開始時期を早めた」や「幅広く業界を見るように」が多い

コロナ禍での就職活動を余儀なくされる2022年卒の学生は、自身の活動にどのような意識を持ち取り組んでいるのだろうか。はじめに、「コロナ禍による就職活動への意識や行動への変化」を尋ねると、最も多かったのは「就職活動の開始時期を早めた」で47.6%(小数点第二位を四捨五入、以下同様)が回答。以降は、「幅広く業界を見るようになった」(43.9%)、「企業の安定性を重視するようになった」(34.6%)などとなった。



就活に関する情報収集は「オンライン」が主流に

続いて、「就職活動に関する情報収集源として活用しているもの」を尋ねた。1位は「就活情報サイトや求人サイト」で、91.5%と9割以上が回答、2位は「就活関連のイベントへの参加(オンライン)」(68%)、3位は「各企業説明会(オンライン)」(53.5%)と、上位3位まではすべてオンラインを使った情報収集であることが判明した。



8割の学生は就職活動のオンライン化を歓迎

また、「就職活動のオンライン化について、どのように感じているか」を聞くと、46.7%が「歓迎している」、34.1%が「どちらかといえば歓迎している」と回答。合計80.8%がオンライン化について肯定的な意見も持っていることがわかった。



会社説明会に参加を予定しているのは「11~15社」が最多。うち対面での参加は

次に、「会社説明会への参加予定数(参加済みを含む)」を尋ねると、「11~15社」と回答した学生が21.5%で最も多かった。また、参加予定の説明会のうち「対面で参加予定」とした社数は「1~5社」(51.1%)、「0社」(33%)となった。



選考プロセス、最終面接以外は「オンライン希望」が多い傾向

また、各選考プロセスの実施は「オンラインとオフラインのどちらを希望するか」を聞いた。その結果、オンラインを希望するという声が多かったのは「会社説明会」(74.4%)、と「1次面接」(61.9%)で、いずれもオフラインでの実施希望を大きく上回った。一方、「最終面接」については、オンラインでの実施希望(13.7%)よりオフラインでの実施希望(60.4%)の方が多く、大きく差をつけた。



「選考プロセスのオンライン対応」が応募意欲に影響すると答えたのは約6割

最後に、「選考プロセスのオンライン対応が、企業への応募意欲に影響を与えるか」を尋ねた。すると、「影響がある」が22.2%、「どちらかといえば影響がある」が34.8%という結果で、合計すると57%が「影響がある」と回答した。




コロナ禍により採用活動のオンライン化が広がっているが、学生側も「オンラインによる就職活動」のメリットを強く感じているようだ。新型コロナ感染症対策だけでなく、交通費の削減や活動スケジュールの立てやすさ、地方学生の応募など、オンラインならではのメリットは多い。今回の学生の声を参考に、選考フローを見直してみてはいかがだろうか。


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