株式会社コラボスと、株式会社イデア・レコードは、ワタミ株式会社が運営する飲食チェーン予約受付業務において、コラボスが試験運用を行うコラボスDMP（仮称）と、イデア・レコードが提供する予約管理システムを用いた、デジタルマーケティングプラットフォームの実証実験を行うことについて合意した。

コラボスは、お客様相談室や製品問い合わせセンターなどで利用されている IP 電話交換機システムや顧客情報管理システムをクラウドサービスの形態で提供するなど、さまざまなニーズに応じたコールセンター業務支援を行っている。

また、イデア・レコードは、飲食店特化型コールセンター「よやくるー」や、クラウド型予約管理システム「お席トットくん」、グルメサイト専属編集サービス「Popeye」などを展開するなど、店舗型ビジネスにおけるさまざまの課題解決を支援している。

外食事業、宅食事業、農業、環境事業などに取り組んでいる「食の総合企業」であるワタミは、現在、多様なチャネルからの外食店舗の予約受付と管理を行っており、外食事業における売上拡大のため、問い合わせ業務の効率化や接客品質の向上、マーケティング分析の高度化に力を入れている。

しかし、各チャネルで収集される顧客情報はデータ形式が異なる上、一元管理されていないことなどから、全ての情報を総合的に分析し、売上やサービス品質などの向上のために活用することは困難であった。

そこで、コラボスとイデア・レコードは、ワタミ協力の下、こうした状況の改善を目的とし、企業がオンライン・オフラインの種別に関わらず、コールセンターやwebサイトなどのコンタクトチャネルで収集したデータを統合・分析し、その結果を基にターゲティングを設定するデジタルマーケティングの実証実験を開始する運びとなった。

本実証実験は、ワタミが展開する飲食チェーンの予約受付業務において「コールセンターで収集される顧客属性などの顧客情報（オフラインデータ）」と「店舗予約用Webサイトで収集される予約店舗や利用人数、利用予定日などの予約情報（オンラインデータ）」を、イデア・レコードが提供する「お席トットくん」に集約する。

それらをコラボスが試験運用を行うコラボスDMP（仮称）を用いて、サードパーティーデータ（自社やパートナー企業以外の第三者が提供するデータ）と共に統合・分析し、その結果を基にした潜在顧客に対するWeb広告配信や、既存顧客へのアンケートなどのマーケティング施策の実施と効果測定を行うというものだ。

コラボスは本実証実験を踏まえ、コールセンターで保有するデータとweb上のデータを融合させることにより、企業のマーケティング活動における広告価値や、顧客満足度の向上に貢献するDMPの開発・提供を目指すという。