アフラック、がん就労支援制度を拡充。 特別休暇の新設、療養短時間勤務の利用条件の緩和など

アフラック生命保険株式会社は、このたび、「All Ribbons」のメンバーの体験をもとに、9月1日から多様ながん治療にも柔軟に利用できる休暇制度「リボンズ休暇」を新設するなど、現在の治療の実態を踏まえた就労支援の取り組みを充実させる。

All Ribbonsとは、本年4月に、がんを経験した社員自らがその貴重な経験を活かし、がん治療と仕事の両立に悩む社員をサポートすることなどを目的として立ち上げたコミュニティ。同コミュニティによる、がん就労支援の取り組みの柱は以下の3つ。

・ピアサポート
がん罹患時における「上司や同僚への伝え方」、「キャリアへの影響」、「社内制度の活用方法」などの不安や悩みに対して、“同じ会社の仲間”ゆえに理解し合える社員同士による支援-ピアサポート-体制を構築し、自身のがん経験や治療と仕事の両立支援に関する体験談を公開するとともに、がんに罹患した社員の相談対応を行う。

・両立環境づくり
人事部と連携し、社員目線による制度の構築や運用の改善、がん就労支援に向けたより良い職場環境づくりのための社内啓発などがん就労支援に関する社内環境の充実に取り組む。

・ビジネス支援
がん治療の経験を活かし、より一層お客様のお役に立てる付加価値の高い商品・サービスの開発支援に取り組む。

9月より新設、拡充された同社の【がん(傷病)の治療と仕事の両立のための制度】は以下の通り。

(新設)
▼「リボンズ休暇」(特別休暇)
がん治療のために柔軟に取得できる特別休暇「リボンズ休暇」を新設。がんは、治療の経過や期間は人それぞれで、再発のリスクもあるなど、予測の難しい個別性の高い病気であることから、将来の治療や突然の対応のために有給休暇が不足することへの不安の声があった。がんの治療を対象として、短時間の通院等でも使いやすいように1時間単位で取得できる(2018年内は1日単位)。また、取得日数は無制限(連続取得は30暦日まで)で、通算10日分までは有給扱い(11日目以降は無給扱い)とする。

(拡充)
▼「傷病ストック休暇制度(積立年休制度※)」の取得条件の緩和
最大60日まで積み立てできる「傷病ストック休暇(積立年休制度)」を、短時間の検診や外来通院などの治療と仕事を両立する時にもさらに柔軟に利用できるよう、1時間単位(2018年内は1日単位)での取得を可能とする。
(※積立年休制度=繰り越した有給休暇を企業が定める所定日数まで積み立て、使用目的に合致した場合に取得を認める任意の制度)

▼傷病欠勤
傷病治療のための欠勤で、1日から利用可能。取得期間は利用時点の勤続年数に基づき、治療に専念する際に利用できる。

▼療養休職
傷病欠勤後に使用する休職制度。取得期間は利用時点の勤続年数に基づき、治療に専念する際に利用できる。

▼「療養短時間勤務」の利用条件の緩和
欠勤・休職後の慣らし勤務時の利用に加え、検査時や治療の状況、体調の変化にあわせて柔軟に仕事と両立していくために、産業医の判断で「療養短時間勤務」の複数回数の利用を可能とする。

(他の制度)
・年次有給休暇=最大40日取得可能
・時間単位年休=時間単位で年次有給休暇を取得できる制度
・シフト勤務=勤務時間の始業時刻・終業時刻を、繰り上げ/繰り下げることができる制度
・フレックスタイム制度=1日の就業時間を変更することができる勤務制度
・在宅勤務=自宅からリモート接続により就業できる制度
・サテライト勤務=本来の勤務地とは異なる拠点でリモート就業できる制度

同社のがんを経験した社員によるコミュニティ「All Ribbons」の名前は、さまざまな部位のがん啓発キャンペーンのシンボルマークで使用されている「リボン」に由来し、がんを経験した多様なメンバーがピアサポート(自分の体験や行動、考えなどを披露し、互いに語り合い、支え合うことで回復を目指す取り組み)の中心として活動していく決意を込め、自ら命名したもの。同社では社内サイトを開設し、相談対応は産業医と連携することで、互いに匿名で相談できる仕組みを構築している。

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