倒産寸前の会社を、17年連続増収増益の常勝軍団に変えた、“小山流人心掌握術” 名物経営者・小山昇が語る、「社員の価値観をひとつにする方法」とは?


会社を成長させるためには、社員の頑張りが不可欠だ。しかし、なかなか思うように動いてくれない――これは多くの企業経営者が共通して持っている悩みではないだろうか。そんな悩みを一刀両断するのが、株式会社武蔵野 代表取締役社長の小山昇氏だ。小山氏は、赤字続きの「落ちこぼれ会社」だった武蔵野を、高収益体制の会社に生まれ変わらせた名物経営者。企業経営や組織マネジメントに関心がある方なら知らない人はいないだろう。武蔵野の社員は、なぜ成果を上げられるのか? 価値観を1つにする魔法の書「経営計画書」の話から、社員を動かす「奥の手」まで、小山流経営について聞いた。


株式会社武蔵野 代表取締役社長
小山 昇 氏
1948年山梨県生まれ。 東京経済大学を卒業し、日本サービスマーチャンダイザー株式会社(現在の株式会社武蔵野)に入社。 一時期、独立して株式会社ベリーを経営していたが、1987年に株式会社武蔵野に復帰。 1989年より社長に就任して現在に至る。 「大卒は2人だけ、それなりの人材しか集まらなかった落ちこぼれ集団」を17年連続増収の優良企業に育てる。 2001年から同社の経営の仕組みを紹介する「経営サポート事業」を展開。
2017年にはJR新宿ミライナタワーにもセミナールームをオープンさせた。現在、700社以上の会員企業を指導し、そのうち400社が過去最高益となっているほか、「実践経営塾」「実践幹部塾」「経営計画書セミナー」など、全国各地で年間240回以上の講演、セミナーを開催。 1999年度「電子メッセージング協議会会長賞」、2001年度「経済産業大臣賞」、04年度、経済産業省が推進する「IT経営百選最優秀賞」をそれぞれ受賞。2000年、2010年には「日本経営品質賞」を日本で初めて2回受賞している。

カリスマ社長は、歌舞伎町でつくられた!?

──小山社長のご活躍からは、強烈なカリスマ性を感じます。しかしながら、小山社長は「創業社長ではない」と伺いました。一般的に社長のカリスマ性は、創業社長に特有のものだというイメージを持っています。どのようにして、カリスマ性を得るに至ったのでしょうか?


小山昇氏(以下、小山)ここまで順調にきたわけではないからだと思います。私は大学卒業後、現在の武蔵野の前身の会社、日本サービスマーチャンダイザーに入社しました。その後、独立して起業しましたが、3カ月で倒産。1976年に株式会社ダスキンの社員になりました。10ヵ月で退職し、1977年に株式会社ベリーというおしぼりの会社を設立しました。ベリーは増収増益で伸びていたのですが、ある時、武蔵野の創業者である藤本(寅雄)から「会社を手伝ってくれないか」と打診があり、そこから二足の草鞋を履くこととなったのです。

1988年の2月、藤本が亡くなりました。その2日前、私は藤本の奥様から「武蔵野を任せたい」と打診を受けていました。正直なところ悩みました。ベリーは順調に増収増益を続けており、社員も40人ほど抱えていたからです。しかし「今日の私があるのは、藤本が好き勝手させてくれたからだ」と考え、ベリーを1億円で売却。武蔵野の専務になり、その1年後に社長に就任しました。つまり、一般的な会社の2代目社長とは違い、紆余曲折、波乱万丈だったわけです。


――なるほど。ご自身でも事業の成功や挫折をご経験されたからこそのカリスマ性なのですね。


小山ちなみに、ベリー売却で得た1億円がどうなったか気になりますか?


――はい、気になります!


小山歌舞伎町のネオン街に100%消えました(笑)。ちなみに結婚する前には5億円、先日妻が頼んでもないのに計算してくれたのですが、結婚してからは4億8,000万円も歌舞伎町に使っていました。もちろん会社のお金ではなく、自分のお金ですよ。こういうのを、「半端ない」って言うんですよ。この話だけでカリスマ性があるでしょう?


――私たちのような一般人とはケタが違いますね(笑)


小山他にも、4億円ほど騙されたのが1回。3億円ほど損した事業は10個ほどですね。

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プロフィールPROFILE

株式会社武蔵野 代表取締役社長 小山昇(こやま のぼる)

 株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。 東京経済大学を卒業し、日本サービスマーチャンダイザー株式会社(現在の株式会社武蔵野)に入社。 一時期、独立して株式会社ベリーを経営していたが、1987年に株式会社武蔵野に復帰。 1989年より社長に就任して現在に至る。 「大卒は2人だけ、それなりの人材しか集まらなかった落ちこぼれ集団」を17年連続増収の優良企業に育てる。 2001年から同社の経営の仕組みを紹介する「経営サポート事業」を展開。 2017年にはJR新宿ミライナタワーにもセミナールームをオープンさせた。 現在、700社以上の会員企業を指導し、そのうち400社が過去最高益となっているほか、 「実践経営塾」「実践幹部塾」「経営計画書セミナー」など、全国各地で年間240回以上の講演・セミナーを開催。 1999年度「電子メッセージング協議会会長賞」、2001年度「経済産業大臣賞」、 04年度、経済産業省が推進する「IT経営百選最優秀賞」をそれぞれ受賞。 2000年、2010年には「日本経営品質賞」を日本で初めて2回受賞している。

コメントCOMMENT

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でも、この小山昇を親子二代で信奉して15年もセミナー代とかで貢ぎ続けて、小山昇に言われるまま経営計画書だのサンクスカードだの勉強会だのをやってた岐阜のラブリークィーンって企業は、業績不振で2018年に他社に買収されて2代目社長は会社手放してましたよ。

コメント

うまくいっている時(タイミング)、うまくいっているやり方(手法)という成功事例は結局参考にはならないんではないかと。経営者がいかに課題を認識して、コミュニケーションとっていくくらいしか参考にならない。そもそも、やる気のない社員はどうやってもやる気は出ません。世の中には言われたことだけをする社員や言ってもやらない(やれない)社員もかなりいるのが現状なわけです。