「SDGsへの取り組み」に関するアンケートの結果レポート SDGsの推進、企業ではどのように取り組めていますか?

「SDGs(持続可能な開発目標)」という言葉を見たり、聞いたりする機会が増えています。「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals」の略称で、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です。もちろん日本でも「SDGs」を達成するために具体的な取り組みが行われています。あなたの会社では、どのような取り組みを考えたり、推進したりしているでしょうか?「SDGsへの取り組み」に関するアンケートを行いました。調査期間は、2019年10月28日~11月18日です。

8割弱が「知っている」と回答も、「聞いたことがない」人も1割超

具体的に取り組むためには、その内容をきちんと把握していることが必要です。まずはもっとも基本的な、『国連が定めた持続可能な開発目標「SDGs」を知っていますか?』と伺いました。


結果は、「具体的に内容を知っている」が45%で1位、2位が「大まかな内容は知っている」で31%、3位が「聞いたことはあるが内容は知らない」で13%、4位が「聞いたことがない」で10%でした。「聞いたことがない」と答えた方は、メーカーでは1000名以上の従業員がいる企業の人、非メーカーでは300~1000名未満の企業の人に多く、次いで300名未満の企業と、業種で多少の違いがありました。


何もしていない企業が2割超、多くの企業が検討段階の現状。

「SDGs」は、社会全体の意識改革の必要性があるなど、きめ細やかに取り組んでいかなければ達成は難しい目標です。企業でも直接ビジネス上の関わりがあるなしにかかわらず、姿勢としての取り組みなども必要になります。そこで『会社としてどの程度SDGsへの取り組みを行っていますか?また、貴社のビジネスで対応する必要性を感じていますか?』と質問しました。


回答は、「自社で何ができるのか検討をしている」「全く何もしていない」が22%で並んで1位という結果になりました。次いで「SDGsの内容について理解を進めるようにしている」が21%、4位が「既に行っていることとSDGsとの関連性を整理している」で16%、5位が「具体的目標を定め行動に移している」で15%と続きました。


2割を超える企業が何もしていないという回答には、驚きです。特徴的だったのは、従業員数が1000名以上のメーカーで「具体的目標を定め行動に移している」と答えた企業が多く、「全く何もしていない」と答えた多くの企業が300~1000名未満の非メーカーでした。また、取引先、消費者、投資家から取り組みの要望を受けているのは、非メーカーの300名未満の企業のみでした。


3割超の企業が「成長市場の創出/地域活性化」で貢献を模索

企業として取り組むには、自社の事業との関係性もあります。どのようなものであれば取り組めると考えているのか、『SDGsは全17の目標を2030年までに達成することを目標としています。目標10分野のうち、会社として取り組んでいる(取り組みたいと考えている)項目を教えてください。当てはまるものをすべてお選びください。」と質問しました。


1位は、「成長市場の創出/地域活性化」で33%、2位が「あらゆる人々の活躍の推進」で25%、3位が「健康・長寿の達成」と「省エネ・再エネ/気候変動対策/循環型社会」が21%で並び、5位は「当てはまるものはない」で19%でした。気になるのは、2割近くの企業が「当てはまるものはない」という選択肢を選んだこと。今後の動向に難しさを感じさせる結果といえそうです。


「認知度」「理解度」が低い、約3割

多くの企業が取り組みを推進することの難しさを感じているようです。そこで『企業活動でSDGsの取り組みを推進するための「課題」はどのようなことだと思いますか?』と質問しました。1位は、「社会的な認知度が高くない」と「社内での理解度が低い」が並んで31%、3位が「推進する資金が不足している」で25%、4位が「推進するマンパワーが不足している」で22%、5位が「取り組むメリットが分からない」で19%と続きました。


まずは認知度を上げていく必要性を感じる回答となりましたが、メーカーだけを見ると、社内の理解度の低さとともに推進するための資金不足が45%で1位となっていることもあり、企業としてのパワーの問題もある結果といえそうです。



企業の姿勢が消極的に見えるのは、事業として取り組むことが難しい内容が多いことがあるからかもしれません。そこで個人的に意識していることがあれば教えてもらおうと、『あなた自身が日頃生活する上でSDGsを意識して行動していることがあれば教えてください。』と質問し、回答をフリーコメントでいただきました。


【個人で行っていること】

  • 女性活躍、男女共同参画への取り組みに対する支援と地球環境保全のための取り組み
  • 意識しない女性に対する偏見に気づき、是正する。


  • 【事業の中で意識していること】

  • 地域への恩返し、との想いから業務の発注は可能な限り国内(可能な限り拠点の有る地域:居住県内)での発注を心掛けている。
  • 基本的には本業に取り組むことが優先度として高く、取引先となる大手企業がSDGsに取り組むかどうかをウォッチしております。ただ、その大手企業でも、そこまで力を入れているのかどうかは、一企業としてはまだ実感していないです。環境問題、人種問題などなど、一個人としては必要性を感じることばかりです。必要性を感じながら、事業の部分でやるには現実的には取り組みづらい状況です。


  • 【その他】

  • 県の地球温暖化防止活動推進委員会に参加しております。回りでできることから 始めなさいと社員には説明しております。 省エネ、リサイクル、ゴミの軽減など など、いろいろありますが、身近な所からですね!普及が進まない点が問題です。


       

【調査概要】 アンケート名称:「SDGsへの取り組み」に関するアンケート
調査主体:PRO-Q編集部(ProFuture株式会社)
調査期間:2019年10月28日~11月18日
調査媒体:アンケートメディア 経営PRO-Q
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