株式会社とは?株式会社のメリット・株主や役員など仕組みをわかりやすく解説

一口に会社といっても、会社にはさまざまなものが存在します。
その中でもなじみのある株式会社ですが、営利目的のためにつくられた法人には、株式会社の他に、有限会社、合資会社、合名会社といくつかの種類があります。
それぞれの会社の意味をご存知でしょうか?
特にこれから起業や独立・創業や開業を控えている人は是非覚えておきたいところです。
今回は、その中から株式会社をピックアップし、メリット・株主や役員など仕組みをわかりやすく解説します。

株式会社とは何なのか?

株式会社の発祥は、17世紀ごろと言われています。

「会社」というのは「利益(営利)を追求することを目的に集まった組織」です。

その中でも株式会社は、株式を発行して、資金を集め、社会にとって付加価値のある事業を運営し、収益を上げることが目的です。その収益の中から出資した「株主」に対し「配当」という形で支払い、より事業を成長し加速させる為の再投資を行います。会社経営は、こうした活動の連続により成り立っています。

株式会社の仕組みですが、

資本金を提供した人が「株主」となり、経営は、株主総会で選出した経営者(代表取締役)が行います。

このように、株主( 資金を出している人 )と経営者が分離しているのが株式会社の特徴であり、これを 「 資本と経営の分離 」 といいます。

まとめますと、主に株式会社の特徴は、以下2つといえます。

Contents

1 出資を集めて事業をするのが「株式会社」
2 より多くの資金と信頼を集めるために株式上場をする
3 株主になることで売却益を得る
4 保有し続け配当益(インカムゲイン)を得る

出資を集めて事業をするのが「株式会社」

株式会社は社長のものではなく「株主」のものです。

一般的に経営陣が企業を保有していると考えられていますが、会社の持ち主は株主です。

より多くの資金と信頼を集めるために株式上場をする

株式会社のうち、上場企業は常に株式市場でスポンサーである株主を募っています。

株式公開し、株式市場からより多くの人からお金を集め、その出資金を使って経営しているのが株式会社であり、株主はそれぞれに自分が出資した分だけ、細切れの権利である株式を持っています。

株式会社のメリットとは?

では、株式会社にするメリットは何でしょうか?
代表的なメリットは、以下3つです。

① 社会的信用が増す

② 有限責任である

③ 株を発行し資金調達を行う

以下、代表的な3つについて解説します。

社会的信用が増す

株式会社の最大のメリットは「信用力のアップ」「イメージの良さ」です。

会社形態の方が取引先や金融機関等の信用度が高いです。株式会社は情報開示しなければなりませんので、取引先や顧客などの利害関係者からの信用も得やすく、金融機関からの融資も受けやすくなる場合があります(借入額も個人と比べ大きくなります)。

万一の時も有限責任で済む

株式会社の場合、例えば、出資者である株主は、会社が多額の負債を負ったとしても、その責任は、出資した資金の範囲内となります。これを有限責任と言います。逆に、個人事業主や合資・合名会社などは「無限責任」で出資した以上の責任を無限で負うことになります。

株を発行して資金調達ができる

株式会社は、株主を募り出資を得ることができます。これを増資と言います。

出資者は、将来的な配当等を受けられることを期待した出資となり、利息無し、返済期限も無し、という形で資金を集めることが可能です。このように、株式会社は直接自分の手で資金調達ができるのも大きな特徴の一つです。

会社に出資するメリットとは?

株式会社は出資を原資として成り立っているのであれば、出資者のメリットはどういったものでしょうか?

株主になることで売却益を得る

出資をする投資家にとってのメリットは、売買益(キャピタルゲイン)であることが多いでしょう。また、株式会社の持ち主である株主は、議決権などその他にもさまざまなな権利を持っています。

保有し続け配当益(インカムゲイン)を得る

株主の権利の代表的なものとして毎年の「配当を受ける権利」があります。これらの、株主への配当は、株主総会の決議で決まります。

「株主」と「会社経営」の関係は?

上記で説明したとおり、「株主」と「経営者」は異なり、以下のような関係性となっています。

お金を出す「株主」と、経営を担当する「代表取締役」

株主は、会社にお金を出した人(出資者)となり、出資比率に応じて、会社の経営に参加することができます。株主は、会社の活動に直接参加するのではなくて、株主たちによる大きな会議である「株主総会」で、会社の経営を任せる「取締役」という人たちを選ぶ。そして、この取締役の会議(取締役会)が、会社の代表者である「代表取締役」を選びます。

実質、この代表取締役が、会社の運営をするというしくみになっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

起業して、創業して、なんとなく株式会社のようなイメージの方が多いかと思いますが、わかっているようでわかっていなかった株式会社の仕組みをしっかりと理解することで、会社の目的や役割・メリットをしっかりと認識した上で、活動していただければと思います。

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