「えるぼし」認定のメリットとは？

商品や広告、名刺などに「えるぼし」のマークを目にしたことはないだろうか？

「えるぼし」とは、女性活躍推進法における行動計画の策定・届出を行った事業主のうち、女性活躍に関する実施状況が優良な企業に発行される認定マークのことで（厚生労働大臣から認定される）、ロゴに描かれた「L」の文字には、「Lady」（女性）、「Labor」（労働）、「Laudable」（賞賛に値する）といった意味が込められている。

「えるぼし」の認定基準は、以下の5項目となっている。

●採用 男女別の採用における競争倍率が同程度。
●継続就業 女性労働者の平均継続勤務年数÷男性労働者の平均継続勤務年数＝0.7以上 など。
●労働時間等の働き方 「各月の対象労働者の（法定時間外労働＋法定休日労働）の総時間数の合計」÷「対象労働者数」＜ 45時間
●管理職比率 管理職に占める女性労働者の割合が産業ごとの平均値以上 など。
●多様なキャリアコース 直近の3事業年度のうち、以下のA～Dについて、大企業は2項目以上、中小企業は1項目以上の実績がある。
A.女性の非正社員から正社員への転換
B.女性労働者のキャリアアップに資する雇用管理区分間の転換
C.過去に在籍した女性の正社員としての再雇用
D.おおむね30歳以上の女性の正社員としての採用

認定は3段階あり、上記の基準をどれだけ満たしているかによって分けられる。

認定企業は、商品や求人広告・求人票、名刺、広告などに「えるぼし」を付与することが可能だ。それによって、女性活躍推進に積極的な企業であることをアピールできるほか、優秀な人材確保や企業イメージの向上につながることが期待される。さらに、公共調達における優遇措置を受けたり、日本政策金融公庫による低利融資の対象となったりするなど、さまざまなメリットが受けられる。「えるぼし」認定を受けていない企業は、検討してはいかがだろうか。その価値は大いにあるだろう。