2019年はメディア消費の6分の1がモバイルのストリーミング動画に~「2019年のモバイル市場予測」~

アプリに関する市場データと分析ツールを提供しているアップアニー(App Annie)は、「2019年に向けて押さえておくべきモバイルの重要トレンド」を5つにまとめ、発表した。

【1】2019年、世界全体のアプリストア内消費支出は1,220億ドル超に


・アプリストアの消費支出は、2019年には1,220億ドル超となり、2016年から3年間で、平均29%成長する見込み。

・モバイルにおける支出は、Uber、Starbucks、Amazonなどのように、アプリ内広告とコマースというアプリストア以外の取引でも拡大していく。

・モバイルゲームは引き続き、アプリストアにおける消費支出の拡大に拍車をかける。

・デバイスのインストール基盤の拡大は、新興市場のAndroidが牽引する。

【2】ゲーム市場全体における、モバイルゲームのシェアが60%まで拡大


・モバイル技術が進化したため、2019年はゲームのプラットフォームによる縦割りが弱まり、各ゲームの繋がりが強まる。

・ゲームプレイがシンプルなハイパーカジュアルゲームのダウンロード数が拡大し、モバイルゲームの成長は、ハードコアゲームとカジュアルゲームの両軸で加速する。

・モバイルゲームは、Windows/Mac、コンソール機、 ハンドヘルド機といったゲームプラットフォーム全体における消費支出のシェアが60%に到達する。

・モバイルのマルチプレイヤーゲームのゲームメカニクスの進歩と、ゲームプレイのクロスプラットフォーム化により、eスポーツはストリーミングの人気をさらに増大。

【3】2019年はメディア消費の6分の1がモバイルのストリーミング動画に


・2019年は、テレビとインターネットをあわせたメディア消費の6分の1が、モバイルのストリーミング動画になる見込み。

・『YouTube』に加え、『Tik Tok』、『Instagram』、『Snapchat』のようなショートフォーム動画がストリーミングの利用時間をさらに増大させる。

・2019年にDisneyが開始する『Disney+』は市場に波乱を巻き起こし、『Hulu』、『ESPN+』、『ABC』などとともにストリーミングアプリのトップ4入りする。

・ParamountとNetflix、A24とAppleというような、スタジオとストリーミングサービスとの直接の提携は2019年も増えていく。

【4】Nianticの『Harry Potter:Wizard’s Unite』が、ローンチから30日で消費支出が1億ドル突破の見込み


・『Harry Potter:Wizard’s Unite』はダウンロード数、利用状況、消費支出においてゲームチャートの上位に入ると予測。

・『Harry Potter:Wizard’s Unite 』と『Pokemon GO』はターゲットのセグメントが異なるため、Nianticのポートフォリオのアクティブなユーザー基盤全体は拡大する。

・『Harry Potter:Wizard’s Unite 』は、『Pokemon GO』のローンチは超えられないまでも、30日以内に1億ドルを突破すると予測。

【5】デジタル広告市場が2,500億ドルとなるとともに、アプリ内広告で、マネタイズするモバイルアプリが60%増加する予測


・2018年、米国では、モバイルが広告支出でテレビを上回ったが、デジタル広告支出におけるモバイルのシェアは2019年も上昇し、アプリ内広告でマネタイズするアプリは60%増加する。

・アプリのマーケターがターゲティング戦略とテスト戦略をより充実させつつある中、モバイルを使う消費者がかつてない数に増え、総利用時間も増えるため、広告予算はさらに増加する見込み。

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