学び直しは組織発展への足掛かりとなるか。社員の主体的なキャリア形成を支援する「リカレント休暇」をブックマークスが実施

大人のための勉強スペース「勉強カフェ」を運営する株式会社ブックマークスは2021年2月16日、独自の休暇制度「リカレント休暇」の導入を決定したと発表した。これは、社員たちが「学ぶ大人」であることの意義を見直し、個々のキャリア形成をして組織の発展につなげることを目的としたもので、勤続3年以上の正社員を対象としている。本制度により、対象社員は最長6ヵ月の長期休暇を取得し、自身のキャリア開発の時間に充てることができるという。

「学び直し」の機会を創出し、個の経験値として組織に活かす

人生100年時代と言われる現代、労働者が年齢に関わらず再び学習の機会を得ることで、「キャリア」と「学び」を反復する教育システム「リカレント教育」の重要性が増している。ブックマークスが2020年12月13日~26日、10代~60代の勉強カフェ利用者223名を対象に実施した「大人の学び」に関する調査では、「学び直しをしてみたい」(47.5%)、「すでに取り組んでいる」(28.7%)、「計画を立てている」(5.8%)という人の合計は82%と、8割にものぼった。ここからも、リカレント教育に対する意識は高まっていると言えるだろう。

「学びを通じて幸せになる大人を増やす」をミッションに掲げる同社では、これまでも「コンピテンシーを活用した人事評価制度」や、それにともなう「1on1」、社員の自律的な学びを支援するための「読書手当」、「セミナー手当」、「複業(副業)の奨励」など、多様なキャリアを開発するための施策を実施している。

今回導入する「リカレント休暇」は、一定のキャリアを積んだ社員に学び直しの機会を与える、独自の休暇制度となる。本制度の目的は、社員自らが自己のキャリアや生き方を見つめ「学び直し」の時間と機会を得ることで、「自己啓発」や「主体的な生涯形成」を行うための支援をすること。さらに、社員が休暇で得た成果を活用し、組織のさらなる発展につなげたい考えだ。休暇の取得可能期間は、原則として最長6ヵ月間だが、復帰前面談の内容や本人の意向を踏まえ、最長12ヵ月まで延長することができる。休暇期間中は無給となるが、有給休暇の同時取得により、一定額の給与を受け取ることも可能だ。

本制度は既に運用を開始しており、実際に「勉強カフェのマネジャー」というポジションに就く社員1名が、通常業務では得難い語学やIT専門スキルを身につけるため、6ヵ月間の「リカレント休暇」に入っているという。休暇後は原則として休暇前のポジションへの復帰となるが、復帰前面談により、身につけたスキルを活かす機会を話し合う。同社では本制度の運用において、休暇中の社員が「戻ってこられる場所がある」、「休暇をブランクとせず、個人の経験値として受け入れられる」という、安心感を得られる仕組みにすることを重視している。

「社会人生活が50年を越える」と言われる現代において、企業には社員の学び直しの機会をサポートしていくことが求められるだろう。そのためには、周囲の理解とフォローだけでなく、組織全体の風土を醸成していくことも必要となりそうだ。


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